瓦屋根は古くから寺院などに使われてきた、伝統的な屋根材です。ここでは瓦屋根の歴史や特徴を紹介します。

瓦屋根の歴史

瓦屋根の起源ははっきりしていませんが、紀元前800年ころには存在していたのでは、という説が有力です。日本には飛鳥時代に中国から来た技術者によって伝えられたといわれています。仏教が人々に伝えられていくに従い、国内に寺が建設されてきました。その寺に瓦が使用されていたことから、瓦が徐々に普及していったようです。

瓦の種類

現在は瓦といっても様々な材質で作られたものがあります。

・粘度系

日本瓦と呼ばれることもあります。粘土を原料にして作られているのですが、素焼きのものと上に釉薬を乗せて焼いてあるもの。煉瓦色のスパニッシュ瓦と呼ばれるスペイン式の瓦などがあります。瓦は西洋風の建築にもマッチします。

また、瓦の産地によっても作られる瓦の色味や質感が異なります。主な産地は3つで、三州瓦(さんしゅうがわら)石州瓦(せきしゅうがわら)淡路瓦(あわじがわら)です。どの瓦を用いるかによって家のイメージがガラッと変わります。

日本瓦は非常に耐久性や耐火性に優れた屋根材です。台風や竜巻などの被害を受けなければ100年ほどはもつそうですよ。

・セメント系

プレスセメント瓦のコンクリート瓦の2種類があります。日本瓦に比べて安価で取り付けやすいのが特徴です。耐久年数は30年程といわれています。